※当作品は「ノベルニア」の二次創作です※
▷どんな台本?
所用時間:30分いくといいな
比率 4:2:5
(兼役をお勧めします)
(男女比率はあくまでも仮であり、演技の都合上の改変は問題ありません)
どんなお話?
→「上」の話は夢だった。劇団の催しを楽しもうと思ったのにまた事件だ。
【メンバー】
ラオ:ラオティニア
ミトレス:博士
悪魔:悪魔であり、相談役
相談役:相談役であり、庭師であり、悪魔
ストラ:弓が得意
スマリ:かわいい
ドレット:今に出る
エルトン:過去に出る (兼役おすすめ)
ライト:野ベルベリーが好き (兼役おすすめ)
王:ちょっとしか出ない。 (兼役おすすめ)
ホバワ:別の悪魔 (兼役おすすめ)
???:女 (兼役おすすめ)
:ト書き
【あらすじ】
某劇団が開催するリューネシア・サーガで目を覚ましたラオティニアは、スマリのおすすめでドレット。エーカーの公演を見に行くことにした。展示には「孤軍の叫び」とドレットが描いた女性の絵。それを見てから悪魔の様子がおかしくなり……?
明かされるゴルドーの謎とは、今の時代まで隠され続けた真実とは……!?
※エポックやキャラ設定を作品の都合の良いように改変、捏造しています。地雷に注意。
※当作品は兼役がある前提で執筆しています。
・・・
王:顔をあげなさい。
王:ほれ、相談役はルシベリーのクッキーが好きと聞いた。よく用意したから食べなさい
相談役:ありがとうございます
王:して、庭師の相談役よ、今日の相談だが……
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スマリ:熱中症ですかね?
ライト:今日は人が多いからなあ。しょうがない
悪魔:じー
ミトレス:命を救おうと思うなよ
悪魔:……
ミトレス:悪魔は天使と違い、力を分け与えるには対価を用いて契約を行う必要があると聞く
ミトレス:救ってやるという美学は大層立派だが、迷惑だ。せめて同意の上でしろ
悪魔:フン。ホントに困ったらあんたらは僕らの力を借りるんだ。鼻につく言い方も大概にしろよな
ミトレス:言ってろ。クソ悪魔
スマリ:二人とも止してくださいよ……
ライト:アハハ、二人は仲良しさんなんだなぁ
スマリ:団長はもう行ってください。ここは私がみてます
ライト:いいのか?
スマリ:はい
ライト:フーン、じゃあよろしく頼むな
:ベルニア=ライト、立ち去る
ラオ:……?
悪魔:あ! 起きた
ミトレス:おお、おはようラオくん
ラオ:あれ、博士、悪魔……
スマリ:君、大丈夫? 吐き気とかない?
ラオ:吐き気……は、ないです……
ミトレス:ふむ、まだ寝ぼけておるかもしれんな
悪魔:おはようラオ。ねえ、何か夢でもみたかい?
ラオ:夢。そう、夢
ラオ:なんだかすごい夢を見てた気がするんだ。友人ができて、美味しいご飯があって、大切にしたい人ができて……
ミトレス:ほお、そりゃすごいな
ラオ:楽しかったはずなのに、いまは寒気がするほど怖いんだ……
ミトレス:そりゃ大変な夢だな
スマリ:ねえ、ラオくん。こんにちは。私はスマリっていうんだ。ここノベルニア・テアトルの劇団員をしてるんだよ
スマリ:ここには楽しくってすごいイベントが沢山あるんだ!
スマリ:今日はずっとゴルドーに関するイベントなんだけど、ちょうどこの後に、あの「孤軍の叫び」の展示と、この絵を書いたエルトン・エーカーの弟子、ドレット・エーカーが来てるんだ。サプライズもあるから、ぜひ見に来てほしいな
ミトレス:ほう、あのエルトン・エーカーに弟子とな。しかも同じ苗字だ
スマリ:そうなの。道端に絵を売っていたのを団長が見つけてね
ミトレス:団長とは、さっきの青年か
スマリ:そう! 『紙芝居の男ベルニア=ライト』!
スマリ:イベントも楽しいけど、団員みんな癖が強いからね。そこもうちの見どころかな
スマリ:ちょうどドレット・ゴルドーの公演があと30分後にあるんだ。しばらく休んだら見に行かない?
悪魔:その公演ってあの絵画は出るの?
ミトレス:『孤軍の叫び』のことか
スマリ:出るとも! あの絵画はすごく小さいから、公演終了後に近くでみれるよう時間を作っているよ
ラオ:ちょっと気になるな
ミトレス:もう動けるのかい?
ラオ:あと30分後だろ。大丈夫だよ
スマリ:いいね、意欲は健康の証!
スマリ:会場まで案内するよ。私も公演に出るけど出番はまだまだだから、付き合うさ
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エルトン:すまない、君の忠告を無視して僕は城にいるままだ
エルトン:しかし、【この記録は残さねばならない】
エルトン:たとえエーカー家が悪魔に呪われようとも、君の犠牲を描かねばならないのだ
エルトン:この手のひらほどの小さいキャンパスに記録し、奴の手の届かぬところまで……
:そう言って、エルトン・エーカーは絵を描き終えた。
エルトン:この絵にタイトルをつけるならば
エルトン:【孤軍の叫び】
エルトン:しかし忘れるな、【君は独りではない】
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ドレット:そして、私の師匠『エルトン・エーカー』はこの手のひらほどの大きさしかないキャンパスを持ち運び、世界を旅してきました
ライト:なるほど、そうだったんですね。お話ありがとうございます、ドレット・エーカーさん
ドレット:いえ
ドレット:それと実は、今日のために一枚絵を持ってきたんです。公演後の展示では『孤軍の叫び』とともに見ていただければ幸いでございます
ライト:そういえばそちらの絵も、ドル・ゴルドーに関連するものだというお話でしたね
ドレット:はい。私も師匠と同じように世界を旅していたときに、とある男性にお会いしまして
ドレット:彼は人間の身でありながら、エルフである我々と同じように長い時を生きてきたと話していました。出身はリューネシア付近だという彼と酒場で話をしているうちに、彼の話に僕は感動したんです
ドレット:今回展示する絵画はその話に出てきたとある女性を想像した絵になります
ライト:それがこちらの「涙の歌姫」という絵画ですね
ドレット:はい
ラオ:(あれ、あの絵画……)
ラオ:(あの女性は見たことがないはずだ。なのにどこか既視感がある……)
悪魔:……
ライト:以上でドレット・エーカー様の公演は終了と致します!
ライト:皆さまもう一度彼に盛大な拍手をお願いします
:観客は拍手をした。
ミトレス:どうしたんだ、ラオティニア
ラオ:いや、
悪魔:僕、あの小さい絵がみたいなぁ
ミトレス:なんだ悪魔、おまえ芸術に興味があるのか?
ミトレス:ゴルドーに興味があるなんていうまい
悪魔:はは、そのまさかだ
ミトレス:なんだって?
ラオ:俺もみたい。その絵
ミトレス:ラオくんも? フム……なら見に行ってみるか
ラオ:でも公演が終わってからお客さんが動き出して、皆絵を見に行ってしまったな。近づけそうにないよ、あれじゃ
悪魔:そんなの気にせず飛んでみればいいじゃん
ミトレス:いや、君はいくな
悪魔:ハア?
ミトレス:君、一体何を考えているんだ
悪魔:何を、ね
ラオ:博士?
ミトレス:ラオティニアよ。妙に思わなかったのか?
ミトレス:この悪魔、ここに来てから様子がおかしい
悪魔:……フッ
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王:にしても相談役はルシベリーが好きですな
王:この果物は、味に関しては野ベルベリーに随分劣っている。野ベルベリーと勘違いして食べてしまえば、その味の薄さに口を歪めるというのに
相談役:国王よ
相談役:我々は代々「悪魔」と呼ばれる恐れられた種族なのですが、この悪魔たちは、始祖の名を持つ「ルッシベリー」に目がないのです
相談役:人間にはわからぬ芳醇な香り、味蕾(みらい)をかすかに刺激する甘味。刺激する「劣等」「嫉妬」「飢餓」【悪魔の生存本能】
相談役:あなたにはわからないでしょう。太古の昔、我が主人はこの果実をノベルニアに植えられた
王:悪魔、まさか、君は……その悪魔だと
相談役:アア、申し遅れました
相談役:僕は、【定義する者<イデア>】の名を持つ悪魔でございます。
相談役:【不幸による愉悦】を【生きがい】にしています
相談役:死後、お見知り置きを。
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:悪魔は『孤軍の叫び』を見に並んでいる観客の頭の上を飛んで進み、真っ先にその絵画へ向かっていく
ラオ:なにしてんだ悪魔! 戻ってこい!
ミトレス:ラオティニア、あいつ、何かする気だ
ラオ:させるかよ!
ミトレス:この人だかりだが仕方がない、行くんだラオティニア
ラオ:魔道器義肢<マギスティーメイル> 展開ッ!
:ラオティニアの二の腕の後ろのギミックが動いた。肩の先まで動き、それは小さな翼のようになる
ライト:お客さん方! なにしてるんですか!
ラオ:<イヤスタロの翼>
:ラオティニアの背中に魔法陣が展開する。ラオティニアは飛んだ
ラオ:悪魔! 止まれ!
悪魔:止まってやるものかよ
ラオ:悪魔!!!
悪魔:ここまで来たのに!
悪魔:数千年、探したぞエーカーの絵画ッ!!! ぜったいぶっ壊してやる
悪魔:【ゴルドーは悪役】たらねばならぬのだ
悪魔:でなければ……ッ! 我(あれ)の思い出が汚れるッ!
ドレット:見つけたぜ悪魔
ドレット:お前、【イデア】だろ
ドレット:聞いている情報とそっくりだ
:ドレットのもっていたパレットの裏、そこには滲んだ字で「イデア」と書かれていた。
ドレット:師匠は言った。「これが真相だ」と
ドレット:この世界は日々新しいものが発見される。だから冒険家がいて、考古学者がいるんだ
ドレット:この絵は、お前に見つかるのを恐れた。【だから絵の中に真実は描かなかった】
ドレット:フッ、真相を見つけるのに随分長くなっちまったな
ドレット:でもな、ここまでタダで辿りつけたわけじゃねえ
ドレット:ある老人が教えてくれたよ
:矢が飛ぶ。それは悪魔の心臓を貫いた
悪魔:グッ……!
悪魔:お前は……!
:矢の飛んできた方向、その先には皺の目立った姿をしたストラがいた。
ストラ:久しいなその姿。息災か。イデア
悪魔:ククク、ハハ、アハハハハハ!!!!
悪魔:ああそうか、そういうこと
悪魔:お前、生きてたんだ。最悪だな
ライト:皆さんおちついて! 落ち着いてご移動ください!
スマリ:団長!
ライト:スマリ、こっちで避難誘導をするぞ。手伝ってくれ
スマリ:ハイ!
ライト:エーカーさんらも! こっちへ!
ドレット:俺はいい
ライト:ハ!?
ドレット:この光景を目に焼き付けたいんだ
ドレット:【君は独りじゃない】。……この光景は、師匠が、ゴルドーが見たかった景色のはずだ
ドレット:俺はこの光景を見る資格がある
ミトレス:とんだ狂人だな
ドレット:あんたほどじゃない
ライト:……ッ! 怪我しても知りませんからね!
ライト:スマリ! ノラの様子見てこい! どうせあいつどこかで面白がって籠ってる!
スマリ:ハイ!
ストラ:悪魔よ
ストラ:千年前のこと、忘れたとはいわせぬぞ
ストラ:あんたを殺すため、僕は地獄までもゆく覚悟をしたんだ
ドレット:というわけだ。さっさと死ぬことだな。悪魔め
:キリキリと矢を引く音がする
ストラ:<エイゲス>
:放たれた矢は飛び回る悪魔の腹に突き刺さった
悪魔:グッ、バカな、おまえ、
悪魔:いったい誰と契約をしたッ!? 魔力なんてなかっただろう!?
ストラ:いつの話をしている
ストラ:あんたを討つためにただ矢じりを研いで歳を喰ったわけじゃない
:キリキリと矢を引く音がする
ミトレス:見る限りこの矢は悪魔に効いているかもしれないが、時間の問題だろう
ラオ:ああ、あの悪魔には能力があるんだ
ラオ:クソ、分が悪すぎる……
ストラ:<エイゲス>
:放たれた矢は当たらなかった
ドレット:そんなに厄介なのか?
ミトレス:やつの能力は「既にある能力や力を増幅、あるいは改変する」ものなんだ
ミトレス:いわゆる「バフ」というものだな。味方でいる分には便利なやつなんだが、対立すると倒すには難しい強敵になる
ラオ:そして、悪魔には物理攻撃がほとんど効かない。通るのは魔力のある攻撃だけだ
ドレット:あんたらは魔法使えないのか?
ラオ:無理だ、つかえない
ドレット:……あんたのその腕、義手だろ。マギストか
ミトレス:そうだ。私が作った
ドレット:それでもダメか?
ミトレス:無理だな
:キリキリと矢を引く音がする。
ラオ:つまり、今この場であの悪魔に対抗できるのは、あいつ一人だけってことだ
悪魔:ああそうか、わかったぞ。悪魔じゃないなその力
悪魔:【天使の加護持ち】か
ストラ:正解
ストラ:<エイゲス>
:放たれた矢は悪魔の腿を貫いた
悪魔:グッ。なんだその命中率、バケモノみたいだ
ストラ:仕留めるつもりでいる
悪魔:フン、イキがるなよ人間
悪魔:その矢で首を絞めているのはお前だ
ラオ:クソッ! 博士!
ラオ:もどかしいよ、ただここで見てるだけなんて!
ミトレス:魔力がないのに何ができると
ラオ:でも!
ストラ:なあ、我が友人よ
:キリと矢を引く音がする。
ストラ:僕の名前を呼んでくれないか
ラオ:どうして……
ストラ:また、聞きたいんだ。お前から
ストラ:覚えてるか?
ラオ:覚えてるよ
ラオ:ストラだろ
ストラ:ああ、そうだ。僕の名前は、ストラ
:知らぬ者の声がする
ホバワ:思い出したとは笑わせる。吾主(あぬし)、この広い世界で友人(ともつひと)に会いまみえるとは思わなんだ
ストラ:とはいえ契約は成立だ。ホバワ、やつを打つための矢を
:引いている矢の先が赤く灯りだす
ホバワ:あいつも悪魔か。こりゃ厄介だ
ストラ:頼むよ
ホバワ:契約は契約だ。用意しよう
悪魔:こっちだって今死ぬわけにはいかないんだ
ストラ:<エイゲス>
悪魔:タダで討たれてたまるか。【反逆する者<ホバワ>】よ
:放たれた矢は悪魔の首を貫いた
:しかし、何が起きたのだろう
:貫いた矢から帰ってくるように粒がひとつ、真っすぐ飛んでいきストラの胸を貫いた
:
:
:
:過去
:炎があがる国の上、アリシアはうたっていた。
悪魔:アハハハハ、アハ、ハハハ、アハハハハハハ!!!
悪魔:アー、良い拾い物をしたなあ
悪魔:君のいいところは、歌を聞いた者を正気にさせられなくするところだ
悪魔:僕はこれに少し【毒】を流しているだけ
悪魔:そしたら、バアン
:悪魔は手遊びで花を咲かした
悪魔:なんて相性がいいんでしょう
悪魔:見てみろよ! 街中大パニックだァ!
悪魔:アハハハハ!
:悪魔は笑っている。
:うたうアリシアの隣で、笑う
悪魔:街中の人間が城に押し寄せているぞ
悪魔:なあドグラス、正気じゃない人間を切り殺している気分はどうだ?
悪魔:頭の中に響く誘惑に抗う気分はどうだ
悪魔:空で慟哭(どうこく)を歌い、民衆を操る初恋の人を見る気分ってなんなんだろうな
悪魔:ああ、この風景が見たかったんだよ
悪魔:最高だ、ドグラス・ド・ゴルドー
:
:
:
悪魔:彼のフルネームは【ドグラス・ド・ゴルドー】
悪魔:一体、流れゆく時代のどこで、名前が変わったんだろうねェ
:
:
:
:現在
:ストラの胸が貫かれた。穴から血液が噴き出ている。いずれ死ぬことは明白だった
ラオ:ストラッ!
ドレット:じいさんッ!
ストラ:……ッ!
ラオ:ストラ! どうしよう博士、ストラが!
:ミトレスは何も言わず首を横に降った
ドレット:い、医療品がないか、聞いてくる、まってろよ、じいさん
ストラ:いい、いいんだ、ドレット……
ラオ:よくないだろ!
ラオ:なあ、せっかく会えたんだ、俺、まだ話したいことが沢山あるよ
ラオ:俺、お前のこと、さっき寝てるときに夢で会ったんだ、嘘みたいだろ、なんでかわからないけどさ
ラオ:な、なあ……
ストラ:……もう、いいんだ
ストラ:僕は永く生きた。名前も忘れるほど、永く
ストラ:別れが言えなかった、からなぁ
ラオ:嘘だ、ストラ
ストラ:また会えて良かったよ、わが友よ。どうか、あの悪魔を、ころして呉れ……
:そうしてストラの腕は力なく地面に垂れた。
悪魔:えも【尊(たっと)し光】かな。ただの人間の身分であるものを
悪魔:(吐血する)
悪魔:なるほど、契約内容は【僕を弱らせる】に、止まったか。それでも、きついもんだな
悪魔:【悪魔にはルールがある】。お前は、それに反していない
悪魔:力が足りなかったようだな、ストラ
ラオ:どうして……ッ!
ホバワ:恨むなよ人間。吾(わ)にできたのはこの程度
ホバワ:そのかわり、名を見つけたお前に褒美を
ホバワ:星になれストラ。お前の星は【アストラ】だ
ホバワ:吾主(あぬし)にはその資格がある
:そう言ってホバワは空気にとけるようにその姿を消した
:
悪魔:さて、ラオティニアはあまりにも【光すぎた】
悪魔:このままいるのもマズい。僕は次の【不幸】を探しにいこうかな
悪魔:そうだな、ニケ国のゼオークなんて、よさそうだ
:そういって、悪魔<イデア>もどこかへ飛んで行った
: ラオ:(泣き出している)
ドレット:じいさん、あんたの夢、叶わなかったかもしんないけどさ
ドレット:よかったな、今のアンタ、すげえいい顔してるぜ
???:ねえ、君たち
ミトレス:ああ、逃げ遅れた観客かな
ミトレス:劇団の避難誘導に従わなかったのか。戦闘は終わったが、見てのとおり荒れている
ミトレス:怪我をするぞ。君
???:今戦ってた相手、悪魔でしょ
ミトレス:ああ、そうだな
???:追うの?
ミトレス:ああ、追うだろうな
ミトレス:そうだろう。ラオティニア
ラオ:ああ
ラオ:あいつ、ゼッテェ許さねえ……ッ!
???:悪魔の討伐ね
???:その話、私も協力していい?
???:あの悪魔には少し、借りがあるの
ラオ:あんたは……
???:私の名前はオリヴィア
???:オリヴィア=ノーラン
???:私はあいつを知っている。成り立ちも、悪魔の討伐方法も
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:【ゴルドーの真実編】 終
・・・
前編
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