きみはプランクトン
太古の昔にきみは生まれた
今とは違う環境だ 暑くも寒くもあったろう
家族といっしょに暮らしてた
時には食べられ 餌になる
きみはプランクトン
仲間はみんな死んでしまった
それでも子孫は 残せたよ
死骸は土にかえっていった
日にかくれた生き物が 土の下で生きている
きみはプランクトン
土のなかで液体になる
その液体は 黄金をつくった
その価値を わたしたちが見出した
きみはまた 生きることになる
きみは何ものになったろう
レジ袋が空を飛んでいる
空を飛んだよ。きみは
そんな姿になって 空を飛んでいる
わたしは それを眺めていた
あとがき
この作品は、高校生のときに
「ポエムをつくろう」という授業の課題でつくった作品を
おぼろげにおぼえていた部分(といっても、もはやいまでは感情や情景しか覚えていません)
から切り出して、酔った私がそれらしく作った文章になります。
最後のシーンは、この文を考えていたときに
ちょうど「お店のレジ袋の有料化」問題の話をしていて
ポイ捨てされるレジ袋が海へ行き、海洋生物の誤飲問題になっていることの
話をきいて思いついていたハズです。
レジ袋というものに対する問題意識、
そして、「意識をしてしまったから」
道路に捨てられたコンビニのレジ袋が、風に吹かれて空へ上がる姿をみて
切なく思ったことを覚えています。
この作品は多分ポエムを作る授業で作ったものだと思います。
すごく褒められた記憶があるので嬉しいのですが
惜しむらくは、その褒められた「ほんとうの文章」が
どこを探してもみつからないことです。
絶対、字に書きだしていた気がするんだけどなぁ……
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